
2026年6月22日、日本代表がスウェーデン戦に向けて本格練習を再開

北中米3カ国で開催中のFIFAワールドカップで、グループF第3戦・スウェーデン戦を控える日本代表が、現地時間2026年6月22日(日本時間6月23日)に米テネシー州ナッシュビルのトレーニング施設で全体練習を再開しました。チュニジア戦で4-0の圧勝を収めた翌日は軽めのリカバリーに留めていましたが、この日は本格的なトレーニングメニューに取り組み、現地時間6月25日(日本時間6月26日)にダラスで行われるグループリーグ最終戦に向けて最終調整を本格化させています。
日本代表は現在、勝ち点4でグループF2位(同じ勝ち点4のオランダが得失点差で首位)につけており、スウェーデン戦で引き分け以上なら2位以内での1次リーグ突破が確定します。すでに3位以内は確定しているため、決勝トーナメント進出はほぼ手中にしていますが、より有利な組み合わせを得るためにも2位以上での突破を目指す重要な一戦となります。
練習メニューから読み解く:先発組と控え組の異なる調整方針
この日の練習内容を詳しく見ていくと、日本代表スタッフがどのようにコンディション管理と戦術調整のバランスを取っているかが見えてきます。
先発組は疲労回復を優先した軽めの調整
チュニジア戦で先発出場した選手たちは、吉田麻也選手や南野拓実選手らを中心に、ジョギング主体の軽めのメニューでコンディションを整えました。4-0という大勝はチームに大きな自信を与えましたが、同時に選手たちの身体には相応の疲労が蓄積しています。
特にワールドカップという短期間に連戦が続く大会では、いかに疲労を抜きながら試合感覚を維持するかが鍵となります。先発組が軽めの調整に留めたのは、スウェーデン戦に向けて最高のコンディションで臨むための戦略的な判断と考えられます。
控え組はビルドアップ練習で実戦強度を確保
一方、チュニジア戦で出場機会が限られた選手やベンチスタートだった選手たちは、トレーニングパートナーも交えながら、より実戦に近いビルドアップ練習に取り組みました。このビルドアップ練習は、後方からボールをつないで攻撃を組み立てる一連の流れを反復する重要なトレーニングです。
控え組にとっては、いつスタメンや途中出場のチャンスが回ってきても対応できるよう、試合感覚と戦術理解を維持しておくことが不可欠です。また、万が一主力選手にアクシデントがあった場合でも、チームの戦術を崩さずに戦えるよう、全員が同じ戦術コンセプトを共有しておく必要があります。
ウォーミングアップのロンドが持つ意味
練習の導入部分では、選手たち全員でロンド(通称「鳥かご」)と呼ばれるボール回しのトレーニングを実施しました。ロンドは単なるウォーミングアップではなく、狭いスペースでのパス精度、判断スピード、ボールを受ける前の周囲確認など、現代サッカーに必要な基礎技術を凝縮したトレーニング方法です。
チュニジア戦で見せた流れるようなパスワークの背景には、こうした日々の基礎トレーニングの積み重ねがあります。スウェーデンは堅固な守備組織を誇るチームですから、狭いスペースでも正確にボールを動かせる技術が、ゴール前での決定機創出に直結するでしょう。
久保建英のコンディションは?次戦出場の可能性を探る
ファンやメディアが特に注目しているのが、エースの久保建英選手のコンディションです。練習中の写真では南野拓実選手と会話しながら歩く久保選手の足取りはしっかりしているように見受けられ、回復傾向にあることがうかがえます。
しかし、複数の取材情報を総合すると、スウェーデン戦での出場は依然として厳しい見通しとされています。久保選手は日本代表の攻撃における中心選手であり、彼のドリブル突破やアシスト能力はチームにとって大きな武器です。しかし、無理に起用してケガを悪化させ、決勝トーナメントで欠場となっては元も子もありません。
久保不在でも機能する攻撃オプション
もし久保選手がスウェーデン戦を欠場、または途中出場に留まる場合でも、日本代表には複数の攻撃オプションがあります。
南野拓実選手は、チュニジア戦でも好パフォーマンスを見せており、トップ下やウイングのポジションで創造性を発揮できる選手です。堂安律選手もドリブル突破とシュート精度に優れ、スウェーデンの堅い守備ブロックをこじ開ける力を持っています。さらに三笘薫選手は、サイドでの仕掛けから決定的なチャンスを作り出せる攻撃の切り札です。
チュニジア戦で4-0という結果を出せたのは、特定の選手に依存せず、チーム全体で攻撃を組み立てられている証拠でもあります。久保選手の穴を完全に埋めることは難しいかもしれませんが、複数の選手が役割を分担することで、チームとしての攻撃力は十分に維持できると考えられます。
ナッシュビルからダラスへ:環境の変化とコンディション管理
日本代表は今大会、米テネシー州ナッシュビルをベースキャンプ地として活動しています。ナッシュビルでトレーニングを積んだ後、スウェーデン戦が行われるテキサス州ダラスへ移動する予定です。
移動距離と気候の違いがもたらす影響
ナッシュビルからダラスまでは飛行機で約2時間の距離ですが、問題は移動そのものの疲労よりも、気候条件の違いにあると考えられます。テキサス州ダラスは6月下旬になると最高気温が35度を超える日も珍しくなく、非常に暑く乾燥した環境です。
一方、テネシー州ナッシュビルも夏は暑いものの、ダラスほどの極端な暑さではありません。日本代表がナッシュビルで暑熱対策を含めたトレーニングを行っているのは、ダラスでの試合に向けた重要な準備でもあります。
また、時差の問題も無視できません。日本との時差は約14時間あり、選手たちの体内時計は試合開始時刻に合わせて調整する必要があります。現地時間の午後や夕方にキックオフする試合が多いため、選手たちは現地時間での生活リズムを確立しながら、最高のパフォーマンスを発揮できる時間帯に体調のピークを持っていくことが求められます。
チーム全体の雰囲気:自信と緊張感の絶妙なバランス
練習開始前、選手たちは試合用ユニホームを着用して記念撮影を行いました。このエピソードは、チームの一体感やリラックスした雰囲気を象徴しています。
チュニジア戦の勝利がもたらした自信
4-0という快勝は、選手たちに大きな自信を与えました。攻撃面では複数の選手がゴールに絡み、守備面ではクリーンシート(無失点)を達成するなど、チーム全体が機能していることを証明した試合でした。
こうした成功体験は、次の試合への良い準備となります。「やれる」という実感があるからこそ、選手たちは落ち着いてプレーでき、自分たちのサッカーを展開できるのです。
まだ突破は決まっていない:適度な緊張感の重要性
一方で、日本代表はまだ正式に決勝トーナメント進出を決めたわけではありません(3位以内は確定しているものの、より有利な2位以内を狙う状況)。この「まだやるべきことがある」という適度な緊張感が、チームの集中力を維持する上で重要な役割を果たしています。
過度にリラックスしすぎると油断につながり、逆に緊張しすぎると硬いプレーになってしまいます。現在の日本代表は、自信と緊張感のバランスが非常に良い状態にあると言えるでしょう。記念撮影のような和やかなシーンと、真剣なトレーニングの様子が両立しているのは、まさにこのバランスの良さを示しています。
スウェーデン戦に向けた戦術的ポイント
スウェーデン戦で日本代表が勝利、あるいは引き分けに持ち込むためには、どのような戦術が有効なのでしょうか。練習内容や過去の対戦から、いくつかのポイントを考察してみます。
ビルドアップの精度が鍵を握る
今回の練習で重点的に取り組まれたビルドアップ練習は、スウェーデン戦への明確な準備と言えます。スウェーデンは伝統的に組織的な守備を得意とし、簡単にはスペースを与えてくれません。
こうした相手に対しては、後方から丁寧にボールをつなぎ、相手の守備ブロックを横に動かしながら、少しずつ前進していく忍耐強い攻撃が求められます。チュニジア戦で見せたような流動的なパスワークが、スウェーデンの堅守を崩す鍵となるでしょう。
サイド攻撃の活用
中央が固められている場合、サイドからの攻撃が有効な打開策となります。三笘薫選手や堂安律選手のようなサイドアタッカーが、1対1の局面で相手を抜き去り、クロスやカットインからチャンスを作り出す展開が期待されます。
また、サイドバックの上がりも重要です。日本代表のサイドバックは攻撃参加が得意な選手が多く、ウイングとの連携で数的優位を作り出し、相手の守備を引き延ばすことができます。
セットプレーも重要な得点源
組織的な守備を誇る相手に対しては、セットプレーからの得点も重要な戦術オプションです。コーナーキックやフリーキックの場面で、吉田麻也選手を始めとする高さのある選手をゴール前に送り込み、ヘディングでゴールを狙う展開も十分に考えられます。
チュニジア戦でもセットプレーからの得点機会がありましたし、練習の中でもこうした場面を想定したトレーニングが行われている可能性が高いでしょう。
スウェーデン戦の結果別シナリオ:突破後の組み合わせを考える
スウェーデン戦の結果次第で、日本代表の決勝トーナメントでの組み合わせが変わってきます。ここでは、考えられるシナリオを整理してみましょう。
勝利した場合:グループF1位の可能性も
日本がスウェーデンに勝利し、同時にオランダが取りこぼした場合、グループF1位で突破できる可能性があります。1位通過できれば、決勝トーナメント1回戦の対戦相手はグループEの2位チームとなり、比較的有利な組み合わせが期待できます。
また、勝利によってチームの勢いをさらに加速させ、決勝トーナメントでも良い流れを維持できるでしょう。
引き分けの場合:2位通過が濃厚
引き分けの場合、オランダの結果次第ではありますが、日本は2位通過となる可能性が高いです。2位通過の場合、グループEの1位チームと対戦することになり、1位通過よりも厳しい相手となる可能性があります。
とはいえ、決勝トーナメント進出が確定することの意義は大きく、まずは突破を確実にすることが最優先となります。
敗戦の場合:3位通過の可能性
万が一スウェーデンに敗れた場合でも、日本は3位以内が確定しているため、決勝トーナメント進出のチャンスは残ります。各グループ3位のうち成績上位8チームが決勝トーナメントに進出できる今大会のレギュレーションにより、得失点差や総得点などで有利な立場にあれば、3位通過も十分に可能です。
ただし、3位通過の場合は組み合わせ抽選の結果次第で強豪との早期対戦もあり得るため、できれば2位以内での突破を目指したいところです。
「中村俊輔塾」再び?ベテランの経験が若手を育てる
映像取材の中では、「中村俊輔塾」と呼ばれるシーンが話題になっています。元日本代表の中村俊輔氏が、現役時代からフリーキックの名手として知られ、若手選手への技術指導やアドバイスを行ってきたことから、こうした呼び名が付けられました。
今回の代表チームにも、経験豊富なベテラン選手と若手選手が共存しています。吉田麻也選手のようなベテランは、ピッチ内外で若手選手に声をかけ、経験を伝えています。こうした世代を超えた交流が、チーム全体の成長につながっているのです。
特に大舞台であるワールドカップでは、経験の差が試合結果を左右することも少なくありません。初出場の若手選手にとって、ベテラン選手からのアドバイスや励ましは、緊張をほぐし、自分の力を発揮するための大きな支えとなります。
ファンの反応・SNSの声
チュニジア戦の勝利で自信をつけた日本代表。練習風景を見ても、選手たちの表情が明るくて、良いムードが伝わってきます。スウェーデン戦も期待してます!
サッカーファンのSNS投稿より
チュニジア戦の快勝後だけに、ファンの期待も高まっています。練習風景の明るい雰囲気が、そのまま試合でのパフォーマンスにつながることを願うファンの声が多く見られます。
久保選手のコンディションが気になる…。無理はしないでほしいけど、やっぱりプレーが見たい気持ちもある。チームのためにベストな判断をしてほしいです。
日本代表サポーターのコメント
久保建英選手の状態については、多くのファンが心配と期待の入り混じった複雑な思いを抱いているようです。エースの復帰を望む一方で、無理をして決勝トーナメントで欠場となることへの懸念も大きいようです。
ビルドアップ練習に力を入れているのは、スウェーデンの堅守を崩すための準備だと思う。チュニジア戦のような流れるようなサッカーができれば、十分勝機はあるはず。
サッカー戦術分析アカウントの投稿
戦術的な視点からも、今回の練習内容は理にかなったものだという評価が多く見られます。スウェーデンという相手の特性を踏まえた準備ができている点に、多くのファンが期待を寄せています。
記念撮影の様子とか見てると、本当にチームワークが良さそう。こういう雰囲気の良さって、絶対に試合に出るよね。
スポーツファンのSNSコメント
チームの一体感や雰囲気の良さを指摘する声も多数見られます。ユニホーム姿での記念撮影は、単なるイベントではなく、チームの団結力を示す象徴的なシーンとして受け止められているようです。
まとめ:万全の準備で臨むスウェーデン戦
2026年6月22日にナッシュビルで再開された日本代表の練習は、スウェーデン戦に向けた周到な準備であることが分かります。先発組と控え組で異なるトレーニングメニューを実施することで、コンディション管理と戦術理解の両立を図り、チーム全体としての完成度を高めています。
久保建英選手のコンディションは依然として不透明な部分がありますが、南野拓実選手、堂安律選手、三笘薫選手といった攻撃陣の選手層は厚く、チームとしての攻撃力は十分に維持されています。
ナッシュビルからダラスへの移動、気候条件の変化といった環境面での課題にも対応しながら、日本代表はスウェーデン戦に向けて最終調整を進めています。チュニジア戦の快勝で得た自信と、まだ突破が決まっていないという適度な緊張感のバランスが、チームにとって理想的な精神状態を作り出しているように見えます。
現地時間6月25日(日本時間6月26日)に行われるスウェーデン戦。引き分け以上で2位以内での1次リーグ突破が確定する日本代表にとって、グループリーグ最後の大一番となります。万全の準備を整えた日本代表が、スウェーデンの堅守をこじ開け、決勝トーナメントへの切符を確実に手にすることを期待しましょう。